漫画のはじまり
日本の最初の漫画は、法隆寺での卑俗な落書きか、鳥獣戯画と言われています。絵巻物として、長い紙に文字や絵を描いたものから日本の漫画は始まったと言われています。
鳥獣戯画とは、「日本最古の漫画」といわれる絵巻です。鳥獣戯画では現代の漫画によく使われる手法の元になっているような描写が多数あります。
マンガでは素早い動きを効果線という技法で線を何本も引いてあらわしますが、鳥獣戯画でもこれと同じような描写を見ることができます。他にも漫画の効果に類似した手法が多数みられます。
また、うさぎやカエルなどが擬人化しておもしろく描かれているのも現代の漫画に通じるものがあります。
鳥獣戯画は世界から注目される日本のマンガ・アニメ文化、キャラクター文化の源流として、現代でも幅広い関心を集めています。
描かれたのは平安時代末期から鎌倉時代前期にかけてと言われています。
作者には鳥羽絵と呼ばれる戯画の名手として伝えられる鳥羽僧正覚猷(とばそうじょうかくゆう)ともいわれていましたが、確かな資料もなく、各巻の筆跡や内容が異なっている事から、各巻とも成立した年代・作者は異なるともいわれています。それどころか、実際には部分的にも鳥羽僧正が描いたかも疑わしいとされています。
複数の僧侶などが、動物をおもしろく描く事で世相を風刺したものではないかとも言われています。
現在では、甲・乙・丙・丁と呼ばれる全4巻から構成されています。擬人化された多くの動物が登場します。うさぎとかえるは特に頻繁に描かれていて、ウサギはお調子者でおっちょこちょい、カエルは生真面目な熱血な性格に描かれています。その他にも馬や牛、犬、鶏、やぎ、ぞう、鷹などをはじめとした実在の動物から、麒麟・竜・獅子・獏などの空想の動物も描かれ、70匹近くの多くの鳥獣が描かれています。
